「人材育成、産学連携、ロボット性能評価に係るシンポジウム」の開催結果
平成31年1月17日(木)、福島県南相馬市市民情報交流センターにおいて「人材育成、産業連携、ロボット性能評価に係るシンポジウム~人材育成講座のキックオフ~」が開催されました。
同シンポジウムでは、ドローンを含むロボットの性能評価手法や2020年度に全施設の開所を見込む「福島ロボットテストフィールド(RTF)」の現状・活用方法、ロボットの性能評価を実施できる人材の育成方針等についての説明が実施されました。
‐シンポジウムの主な内容‐
●「NEDOプロジェクトを核とした人材育成、産学連携等の総合的展開/ロボットの社会実装におけるイノベーション創出人材育成事業」の概要説明及び講師紹介
NEDOでは、2018-2020年度にかけて、 ロボットでイノベーションを起こすために必要な、テクノロジー、デザイン、ビジネス的知見を、新規事業の立ち上げという観点から一体的に学習し、イノベーターを育成するNEDO特別講座を開催します。
本シンポジウムでは当該講座のキックオフとして、事業概要及び主任講師の紹介が実施されました。
特別講座に関する説明の様子
なお、開設されるNEDO特別講座と主任講師は以下のとおりです。
今後、ロボット性能評価技能を習得したい個人や組織として技能を保有したい企業を対象に受講者を募集する予定です。
NEDO特別講座の事務局・問い合わせ先: 一般財団法人製造科学技術センター
● 基調講演
同シンポジウム冒頭では、基調講演として米国ロサンゼルス市消防局職員Tom Haus氏による米国の災害現場におけるロボット活用状況、性能評価手法、ドローンの活用可能性・課題に関する発表が行われました。
Tom氏は「災害時には状況把握が非常に重要であり、特に人が立ち入れない場所でロボットの活用ニーズがある」と述べ、実際に活用できるロボットを特定するため「消防と米国国立標準技術研究所(NIST)が共同で性能評価手法STM(Standard Test Methods For Response Robots)を策定している」、「策定時には様々な災害現場を再現したテストフィールドであるテキサス州のDisaster Cityという施設を使用している」等、米国の取り組みを紹介しました。
また、「RTFは様々なシナリオに合わせた陸上・水上/水中・空中でのロボット活用テストを一か所で行える世界的にも貴重な場所」と評価し、今後のロボット開発・人材育成における国際拠点となることに期待が示されました。